環境省は6月15日付けで、化学的酸素要求量(COD)、窒素含有量及びりん含有量に係る総量削減基本方針(東京湾、伊勢湾及び瀬戸内海)を策定したことを発表しました。総量削減基本方針の主な内容は以下の通りです。
1)削減の目標
COD、窒素含有量及びりん含有量についての削減の目標が、発生源別、関係都府県別に定められています。
この削減目標量は、人口及び産業の動向、下水道整備の見通し、汚水処理技術の水準等を勘案して、実施可能な限度で定めたものです。
なお、平成21年度は産業活動の落ち込みの影響がみられており、平成26年度は産業活動の一定の回復を考慮した目標設定となっています。
表:対象水域別・項目別の削減目標量(単位:トン/日)
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削減目標量 |
平成21年度における量 |
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東京湾 |
COD |
177 |
183 |
窒素含有量 |
181 |
185 |
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りん含有量 |
12.1 |
12.9 |
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伊勢湾 |
COD |
146 |
158 |
窒素含有量 |
115 |
118 |
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りん含有量 |
8.7 |
9.0 |
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瀬戸内海 |
COD |
472(116) |
468(118) |
窒素含有量 |
440(103) |
433(104) |
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りん含有量 |
27.4(6.6) |
28.0(7.2) |
2)汚濁負荷の削減の方途、その他汚濁負荷量の削減に関し必要な事項
- 下水道、浄化槽、農業集落排水施設等の整備、処理の高度化等
- 事業場の実状に応じた総量規制基準の適切な運用等
- 環境保全型農業の推進、家畜排せつ物の適正管理・高度利用の推進、養殖漁場の改善等
- 情報発信、普及啓発等
- 干潟・藻場の保全・再生、自然にある栄養塩や餌を利用して行う藻類養殖等の推進、底質改善対策の推進等
詳細は環境省HPを参照下さい。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13882