中央審議会水環境部会排水規制等専門委員会（第9回）の結果について

中央審議会水環境部会排水規制等専門委員会（第9回）が6月7日に開催されました。

平成21年11月30日に、1,4-ジオキサン、塩化ビニルモノマー、1,2-ジクロロエチレン、1,1-ジクロロエチレンの4項目の環境水基準追加・変更が行われ、環境基準を超過しないために、排水・地下浸透水の規制を行う必要があることから、水質汚濁防止法に基づく排出規制、地下浸透規制等、環境基準達成のための方策について排水規制等専門委員会で審議されています。

平成23年2月18日に、塩化ビニルモノマー、1,2-ジクロロエチレン、1,1-ジクロロエチレンの3物質に関する審議事項をとりまとめた第１次答申が行われました。前回（第8回）からは、1,4-ジオキサンに関して審議されています。

排水規制等専門委員会（第9回）では、「1,4-ジオキサンに係る特定施設の検討」、「1,4-ジオキサンに係る暫定排水基準の検討（聞き取り調査）」が行われました。

1） 1,4-ジオキサンに係る特定施設の検討

1,4-ジオキサンを排出する業種としては、化学工業（プラスチック製造業、界面活性剤製造業を含む）、医薬品製造業、繊維工業、金属・機械器具製造業等（塗料等の溶剤として1,4-ジオキサンを使用）、エチレンオキサイド、エチレングリコールの製造業、エチレンオキサイド付加体製造業等と考えられます。

現在は特定施設でない業種もあり、1,4-ジオキサンの排水規制追加によって排水規制の対象となる施設（特定施設）は次の通りです。